2012年2月28日火曜日

キーボードを使ったコマンド実行機能

Rhinoのコマンドは、ショートカットキーやコマンドエイリアスに
登録することで、簡単なキーボード入力で実行できます。
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ショートカットキー、コマンドエイリアスとは?

どちらもRhinoのコマンドやコマンドスクリプト(複数のコマンドを
実行する簡易プログラム)を、キーボードのキーに割り当てる機能。
マウスを使って、メニューやツールバーにアクセスする必要がないので、
よく使うコマンドを素早く実行したい時に便利です。
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■登録方法

①Rhinoオプション(「ツール」メニュー>「オプション」)を表示。

ショートカットキーは「キーボード」ページ、
  コマンドエイリアスは「エイリアス」ページを開きます。

③ショートカットキーは、キーの一覧から空いているコマンドマクロ項目に
   コマンドまたはコマンドスクリプトを入力して「OK」をクリックします。

   コマンドエイリアスは、新規作成ボタンをクリックして、
   エイリアス項目”任意の文字キー(文字の組み合わせも可)、
  コマンドマクロ項目”にコマンドまたはコマンドスクリプトを入力して
  「OK」をクリックします。

※ショートカットキー、コマンドエイリアスとも、既存の設定に上書きで登録できます。
  (元に戻す時は各ページ内の「デフォルトに戻す」ボタンをクリックします。)

※ショートカットキーやコマンドエイリアスは日本語は登録できません。
  (アルファベット入力となります。)

ショートカットキー登録例
 画像は「F4」キーに「SaveAs」コマンド(名前を付けて保存)
を登録しています。

 

コマンドエイリアス登録例
画像は「R」キーに「Redo」コマンド(やり直し)を
登録しています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 











実行方法

ショートカットキーは、対象の「キー」を押すことで、
そのキーに登録したコマンドが実行されます。

コマンドエイリアスは、対象の文字キーを押した後「Enter」キーを押すことで、
その文字キーに登録したコマンドが実行されます。
 
■活用のヒント


コマンドマクロに登録するコマンドのアルファベットが
わからない場合は、Rhinoのヘルプを活用すると良いです。
ヘルプでは各コマンドのアルファベット名が表記されている他、
コマンド一覧を確認できるコマンドリストがあります。

また、コマンドマクロには!感嘆符) '(ハイフン_)
_(アンダーバー)といった記号を入力しますが、
この記号にもちゃんとした意味があります。

例えば、!(感嘆符)を入力すると、
直前のコマンドをキャンセルしてコマンドマクロが実行されます。

これらの記号詳細についても、ヘルプ内のスクリプトページに
記載されているので参考にしてみてください。


2012年2月23日木曜日

色々な方法でビューポートを操作 その3

キーボードの「Home」キー「End」キーを押すことで、
移動・回転・ズームによる一連のビュー表示を、
元に戻す(またはやり直す)事が可能です。


■「Home」キー : ビューを元に戻す
■「End」キー  : ビューをやり直す

「Home」キー を押す度にひとつ前のビュー表示に戻り、
「End」キーで戻した表示をやり直す事ができます。
ビューの表示履歴を見たい時に役立ちますね。

2012年2月22日水曜日

オブジェクトの移動方法を変更する

オブジェクトや制御点をマウスの左ドラッグで移動する際、
DragMode(ドラッグモード)コマンド(*)を使用すると、
移動する方向を任意に変更できます。

(*)「編集」メニュー内の「ドラッグモードを変更」をクリック。

DragModeコマンドを実行すると、
コマンドラインに以下4つのオプションが表示され、
その中から任意の移動方向を設定できます。




それぞれのオプション効果は以下のとおり。

作業平面  : ビューポートの作業平面に平行に移動
デフォルトの設定です。
ビューポート作業平面に平行移動














ワールド   : ワールド座標のX-Y方向に平行に移動
※設定するとカーソル横にWが表示されます。
ワールド座標X-Y方向に平行移動
(各ビューが対応しているワールド座標軸については、
ビューポートの左下に灰色でアイコン表示されています。)
















ビュー : ビューの平面に対して移動
※設定するとカーソル横に4方向の矢印が表示されます。
ビュー平面に平行移動
(例えば、Perspectiveビューを回転させれば、
その時点で見ている視点で平行移動します。)
















UVN : サーフェスの制御点を、サーフェスのU、V、法線方向に移動
※設定するとカーソル横にUVNが表示されます。
サーフェスの制御点を、
サーフェスのU、V、法線方向に移動できます。
(U、V、法線についてはオンラインヘルプをご覧ください。)
















なお、DragModeコマンドで設定した移動方向は
そのままデフォルトとなりますので、通常に戻すときは
オプションを"作業平面"に設定するのをお忘れなく★

2012年2月17日金曜日

線のコーナーをトリムする


直線や曲線のコーナー(角)をトリムする場合は、
トリムコマンドのほかに、
フィレット面取りコマンドでもトリムが行えます。

フィレットコマンドのオプションを、
「半径= 0、結合=はい、トリム=はい」に設定する事で、
線のコーナーをトリムして、結合までしてくれます。
フィレットコマンドで、線のコーナーをトリム★












ですが直前に設定した半径はコマンドが覚えているため、
別の半径でフィレットする際、半径を0から変更する必要があります。

もし、フィレットコマンドを多用するなら、
フィレットの代わりに面取りコマンドを使って、
コーナーをトリムすると良いでしょう。

面取りコマンドのオプションを、
距離=0,0、結合=はい、トリム=はい」設定すれば、
フィレットコマンドと同様に線のコーナーをトリムできます。



なお、コーナーのトリムでオススメはライノ4.0の「接続コマンド」
このコマンドでは、特別な値を入力する必要なく、
線のコーナーをトリムするときに役立ちます。

2012年2月9日木曜日

長さを拘束する


直線を描くとき、始点を決めた後にキーボードから数値を入力して
「Enter」キーを押すことで、線の長さを拘束できます。

この機能は、距離拘束と呼ばれていて、
素早く正確な長さを指定するときに役立ちます。

距離拘束が有効になると、終点がどんな位置でも、
線の長さは入力した値で固定されます。
値を越えたところは白い参照線が表示されます。


直線の長さを50mmで拘束した状態。
実際は寸法は出ません。(わかり易いよう表示しています。)
















距離拘束は、ポリラインのセグメント間で使用できるほか、
曲線を描くときの点の距離、オブジェクトや制御点の移動距離など、
色々な場面で活用できます。

2012年2月8日水曜日

フルスクリーン表示

ビューポートを、ご利用のPCモニター画面にフルサイズで表示する機能があります。

その名も・・・「フルスクリーン」コマンド!(そのまんまです。)

「フルスクリーン」コマンドは、メニューやツールバー等の表示項目を、
一時的に非表示にして、ビューポートのみをモニターに最大表示します。

使用するには、コマンドエリアに直接 Fullscreen とタイプ入力して「Enter」キーを押します。
※メニューやツールバーの中には存在しないコマンドです。

ライノのサンプルモデルを使って
試してみました。 

 
通常のビューポート表示
  
フルスクリーン表示













フルスクリーン表示は、キーボードの「Esc」キーでいつでも解除できます。

モデルのプレゼンなどに使ってみてはいかがでしょうか?

なお、 ‐(ハイフン)の後に Fullscreenとタイプ入力して「Enter」キーを押すと、
フルスクリーンオプションを設定可能。
オプションでは、フルスクリーン時に表示/非表示する項目を任意に選択できます。


 



2012年2月7日火曜日

オブジェクトスナップをより便利に

オブジェクトスナップ(Osnap)は、既存オブジェクトの
特定の点にマウスカーソルを拘束させる機能。

曲線やサーフェスの端点、円の中心点など、
正確な点をマウスカーソルで指定できるので、
モデリングに欠かせない機能と言えます。

各点のボックスを左クリックすることで、
有効(チェック有)/無効(チェック無)となります。







そんな便利なオブジェクトスナップを、
更に便利に活用できる機能をご紹介します。

■右クリックで、指定した点以外を全て無効

任意の点のボックスを右クリックすることで、
その他に有効になっている点をまとめて無効にします。
複数の点の中から、1つの点だけ有効にしたい時に便利。

■「Alt」キーで、一時的にオブジェクトスナップを無効

キーボードの「Alt」キーを押している間、
点のボックスを無効にする必要なく、
一時的にオブジェクトスナップを無効にします。
有効な点にスナップせずに曲線を描きたい時や
制御点を自由に動かしたい時などに便利。

2012年2月6日月曜日

色々な方法でビューポートを操作 その2

今回は、ビューポートのカメラを直接表示させて、
そのカメラを動かしてビューポートを操作する方法をご紹介します。

カメラって何?と思われる方もいるかもしれませんが、
実は、各ビューポートにはカメラが用意されていて、
各ビューポートの見え方はカメラを通して表示されています。 

通常、カメラは非表示になっていますが、
任意のビューポート上でキーボードの「F6キー」を押すと、
そのビューポート用のカメラを表示することができます。
(カメラの非表示は、再度「F6」キーを押します。)

試しに、Perspectiveビュー上で「F6」キーを押してみると、
Top、Front、Rightビューにカメラが表示されました。 

これは、Perspectiveビュー用のカメラです。
ちなみに、カメラは選択したビューでは表示されず、
他のビューポート上に表示されます。

※カメラの複数表示はできません。
 他のビューポートのカメラを表示するときは、 
 現在表示しているビューカメラを非表示にした後、
 対象のビューポートのカメラを表示します。

Perspectiveビューを回転・移動・ズームしてみると、
その動きに合わせてTop、Front、Rightビューでカメラが動きます。

また、表示されているカメラをよ~く見ると、カメラ上に点が配置されています。
この点を直接クリックして、マウスの左クリックで点をドラッグすれば、
カメラの位置や、角度、レンズ長を変更できます。


カメラ点をドラッグして特定の場所をズーム★

















このように、ビューポートのカメラを直接を表示させて、
カメラの点を動かすことで様々なビュー操作が可能です。
モデルの特定の位置にカメラを合わせたい時などに便利ですね。

なお、カメラを使った詳細なビュー操作方法については、
Rhinocerosの開発元(マクニール社)ホームページ
紹介されていますので参考してみてください。

2012年2月3日金曜日

色々な方法でビューポートを操作 その1

ライノのビューポート(標準はTop/Front/Right/Perspectiveの4つ)で、 
モデルをいろんな位置や方向から見たいときは、
マウスの右ボタンを押したままビューポートをドラッグすれば、
Top/Front/Rightビューで移動、Perspectiveビューで回転操作が行えます。

また、モデルを拡大・縮小して見たいときは、マウスのスクロールホイールを
回転すれば各ビューポートのズーム操作が行えます。

そのほかに、キーボードの[Shift]キーと[Ctrl]キーを、
右ドラッグと組み合わせることでもビューを操作できます。

操作内容は以下のとおり。

[Shift]キー+右ドラッグ 【Perspectiveビューを移動操作】

[Ctrl]キー +右ドラッグ 【各ビューポートをズーム】

[Shift]キー+[Ctrl]キー+右ドラッグ 【Top/Front/Rightビューで回転操作】

※Top/Front/Rightビューの回転表示を元の表示に戻すときは、
 ビューメニュー内の「ビューの設定」から対象のビュー名をクリック。

クリックで拡大

  

2012年2月1日水曜日

ブログ開設の巻。


この度『
Rhinocerosを使うの巻』と題して、3Dサーフェスモデラーである

Rhinoceros4.0(ライノセラス = 通称ライノ)のブログを開設しました!

ブログでは、ライノの使い方や便利機能などを紹介していきます。
よろしくお願いいたします。

記念すべき第一回目の内容は「ライノセラスについて」です。


ライノは、自動車、家電製品、その他多くのプロダクトデザインをはじめ、
CG、建築といった幅広い分野で活用されている3Dモデリングに欠かせないソフト

滑らかな自由曲線 / 自由曲面(サーフェス)により、様々な3D形状を
モデリングできます。 ※下の画像は簡単なグラスの作成例。

①まずは、自由曲線を描いて・・・


 



②サーフェスを作成して3次元化★
 
















思いのままに曲線を描けるので、自由度の高いモデリングが行えます。
もちろん、線の長さや角度を拘束したり、座標入力による位置の指定といった
正確なモデリングも可能。

しかも、ライノの素晴らしいところは、充実のモデリング機能を搭載していながら、
他の3DCADと比べて価格がとてもリーズナブルな点です。

3DCAD
でお悩みの方はライノを選択肢にいれてみては如何でしょうか?
オススメです。

※ライノセラスは、アプリクラフト社(日本の総販売代理店)が取扱っており、
  
現在はバージョン4.0が販売されています。詳細については